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モートンイトトンボ

Mortonagrion selenion

ゴイシシジミ  初めてお目にかかったのは2016年。その2年前から行っていた高原湿地で、それまでいるのに気付かなかった。
 たまたま行った高原の湿地で、アカショウビンやトケンの声が近くでするし、飛んでるのも見るんで、そのうち出くわすこともあるだろうと、環境が気に入ったこともあり、初夏に行くようになった。たまたま最初に行った際に、湿地の入り口付近の笹藪でゴイシシジミを撮ったので、以来、お昼はその笹藪に向かって食べ、ゴイシシジミが飛んでるのを見かけると、食後に消えたあたりを探して撮ったりしていた。
 ところが3年目に、笹藪とは反対側の湿地に何かいるのに気づき、近寄ってみたらモートンイトトンボだった。3年目にやっと見つけるとは、いかに注意力が散漫かわかる。
 けっこう交通の便は悪く、モートンイトトンボを見るだけならもっと便利な所もあるんだろうけど、他に見られるものや環境のために、専らこの高層湿地で見ている。  ちなみに、多くの人が「モートン」と言うと「ノートン」と間違える。バイクのメーカーにあるとか、ウイルス対策とかのユーティリティソフトにあるとか、神の恩寵篤き合衆国皇帝にしてメキシコの庇護者とかにあるからだけど。イギリスのトンボ研究者のケネス・モートンという人にちなんで命名されたそうである。

モートンイトトンボ

 ♂は、胸の水色、ハート形の眼後紋、橙色の腹部と特徴的。だけどやたらに小さい。もちろんハッチョウトンボよりは大きいんだけど、細いし、枯れた葉も混じる草の中にいると、真っ赤で目立つハッチョウトンボよりもわかいにくい。
2018年6月7日

モートンイトトンボ

 成熟した♀は緑色、未熟な♀は橙色。成熟した緑の♀が産卵している脇で、草に留まっている未熟の橙色の♀。両方にピントは合わないんで、カメラを動かさないように、それぞれにピントを合わせた画像を継いでいる。原始的な深度合成。
2018年6月7日

モートンイトトンボ

 交尾中。ここはずっと以前から行ってた湿地にある池だけど、数年ぶりにモートンイトトンボが再発見されたらしい。モートンイトトンボは早朝に交接、朝に産卵と聞いていたけれど、10時半くらいでも、交尾中のペアがいたが、水面のギラギラが強すぎ。
 ただし、この場所では流入する沢の水が、新幹線工事のために涸れてしまい、現在は絶滅している。
2018年6月17日

モートンイトトンボ

 こちらは高原湿地。この年は♀の成熟が遅れていたのか、緑がほとんど見あたらず、橙ばかりが目立っていた。そのためか、緑になりかけの、ほとんど黄色の♀を捕まえて交尾している♂がいた。
2022年6月18日

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