
初めてお目にかかったのは2016年。その2年前から行っていた高原湿地で、それまでいるのに気付かなかった。
たまたま行った高原の湿地で、アカショウビンやトケンの声が近くでするし、飛んでるのも見るんで、そのうち出くわすこともあるだろうと、環境が気に入ったこともあり、初夏に行くようになった。たまたま最初に行った際に、湿地の入り口付近の笹藪でゴイシシジミを撮ったので、以来、お昼はその笹藪に向かって食べ、ゴイシシジミが飛んでるのを見かけると、食後に消えたあたりを探して撮ったりしていた。
ところが3年目に、笹藪とは反対側の湿地に何かいるのに気づき、近寄ってみたらモートンイトトンボだった。3年目にやっと見つけるとは、いかに注意力が散漫かわかる。
けっこう交通の便は悪く、モートンイトトンボを見るだけならもっと便利な所もあるんだろうけど、他に見られるものや環境のために、専らこの高層湿地で見ている。
ちなみに、多くの人が「モートン」と言うと「ノートン」と間違える。バイクのメーカーにあるとか、ウイルス対策とかのユーティリティソフトにあるとか、神の恩寵篤き合衆国皇帝にしてメキシコの庇護者とかにあるからだけど。イギリスのトンボ研究者のケネス・モートンという人にちなんで命名されたそうである。
2018年6月7日